妊娠成立のメカニズム

妊娠が成立するまでの具体的なしくみを知っておきましょう。

 

1. 女性の体内で卵胞が発育し、排卵される。

女性の体内では、1回の生理周期に1個の卵胞が左右どちらかの卵巣内で排卵にむけて発育します。
そして脳の下垂体から排卵をうながすLH(黄体形成ホルモン)が多量に分泌され(これをLHサージと言います)、その刺激によって排卵が破れて卵子が飛び出します。

これが排卵のしくみです。

卵子は卵管采から卵管へ取り込まれ、卵管膨大部で精子が来るのを待ち受けます。

 

 

 

2. セックスをして精子が放出されます。

セックスをすると膣内に1~3億もの精子が放出され、一斉に子宮を目指します。
このスピードは約1分間に2~3mmです。
しかし、そのうちの99%の精子は膣内が酸性であるために生き残ることができずに死んでしまいます。
この時、子宮から頚管粘液が出て、精子を迎えやすくします。
こうしてようやく子宮内にたどり着いた精子を白血球がヨソモノとして認識し、殺されてしまいます。
厳しい生存競争を勝ち抜いて生き残った精子はさらに卵管をめざして泳ぎ続け、
最終的に卵管を通って卵管膨大部までたどりつけるのは、1~3億の精子のうちのわずか数百のみです。
精子がここまで来るのに、数10分~数時間かかると言われています。

そしてこの数百の精子のうち、受精できるのはたった1つです。
ようやくたどり着いた卵子の表面には「透明帯」というゼリー状のバリアがあり、
これを突き抜けて一番最初に卵子に出会った精子のみが受精できます。

受精すると、卵子の表面に変化が起こり、他の精子は受け付けなくなります。

 

 

 

3. 受精が成立すると、受精卵は卵割という細胞分裂をはじめ、卵管内を子宮に向かって移動します。
そして3~4日かけて子宮に降りていきます。

 

 

4. 子宮も着床の準備をはじめます。
卵胞ホルモンと黄体ホルモンが継続的に分泌され、子宮内膜は厚さが10~14ミリにまでなり、体温が上がります。

 

 

5.  この子宮内膜に受精卵がもぐりこむのが着床といい、ここで初めて妊娠が成立します。

 

 

この流れで妊娠するので、妊娠するためには、黄体形成ホルモン(LH)とLHサージの役割やしくみを理解しましょう。

また、精子の99%は数時間以内に死んでしまい、卵子は12~24時間の寿命とどちらも短命です。
なので、排卵日にあわせてできるだけ多くの夫婦生活を持つことが妊娠へのチャンスとなります。

 

 

妊娠のためのセックスのチャンスは排卵日だけと思われていますが、
実際は排卵日前後のセックスの時の精子も卵子と出会う可能性が十分にあります。

 

 

 

 

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